T's skill教育技術研究所(ティーズ スキル)

skipleアクセスカウンター無料貸し出しサービス
学校教育コンサルタント T's skill
T's skill教育技術研究所
T's skill教育技術研究所


■コラム

 12/07 「教育技術向上に必要な環境」


 私は12年同じ進学塾で授業を行なっていますが、
 ほんの少しだけ、他塾での指導経験もあります。
 こんな事を話したら関係者には怒られてしまうかも知れませんが時効、ということで
 どうか許して頂きたいと思います。

 私が塾で指導を始めてから3年目
 ちょうど、志望校別の特別講座なども担当経験し、
 授業にも自信を持ち始めて天狗になっていた頃、
 自分が授業をしている塾の文句ばかりを口にしていました。

 講師にかかる負担が多い
 指導要領、マニュアルが不親切
 授業の組み立てが講師裁量による部分が大きいので準備が大変
 保護者、生徒の授業外対応をしていると大変
 報告書・カリキュラム提出・電話がけ、などの授業外業務が面倒
 などなど・・・

 そして密かに他塾の門を叩き、いくつかの塾の採用を受け、
 その業務に関する状況を聞いて回りました。
 実際に研修を受けたりしたケースもあります。

 もちろん、元の塾を辞めないままバレない様に・・・

 でも、結局、他の塾には行きませんでした。
 大変だけれども、自分の授業技術を伸ばすには
 やっぱりここが良い、と思ったのです。

 その最大の要因は
 当時、進学塾として未成熟な状態だったこともあり
 カリキュラムの大枠は決まっているものの、
 授業の中身、指導方法に関する制約が少なく、
 講師の裁量に任されている部分が多かったからでした。

 面倒だ、と思っていた部分でもありましたが
 他塾ではカリキュラムだけではなく、すごいところになると
 指導方法、説明の仕方までマニュアルになっているところもあり、
 逆に、自分の指導、授業技術を追求していく上で
 何か大きな鎖をつけられてしまう様な感覚を感じたのです。
 
 ですから、
 やはりここで指導しよう、と決めたとき
 日々、授業の研究をする様になりました。
 自分に任されている部分が大きいなら、他塾よりもっとすごい指導方法を、と
 考えるようになり、自分なりの指導法や他の先生の授業を盗むことを
 覚えるようになりました。

 縛るものが少ないからこそ
 自分が工夫する必要があり、それがやりがいとなりました。

 そして、
 保護者や生徒と授業外でもフォローすることをできる環境は
 私を大きく育ててくれました。
 保護者から、励ましの言葉だけでなく、時にはクレームのお電話を頂いたりすることも
 ありましたが、それも全て、今の自分を築きあげるための糧になっています。

 保護者との接し方、保護者が求めていること、悩み・・・
 さらに、生徒の求めていることなど・・・

 それらを授業に活かして
 よりわかり易い、生徒にマッチした授業をできる環境がここにある
 そう実感しました。



 さて、今の学校教育において
 この点はどうなのでしょう。

 授業をしていて
 今の先生達にとって授業を創りあげるやりがいというは
 どれだけ感じることができる環境なのでしょうか。

 マニュアル先生になることを求めている教員ばかりである、とは到底思えません。
 ほとんどの先生が自分の授業を創りあげることへ意欲・関心の高い方だと信じています。
 少なくとも私が今まで出会った先生方はそうでした。

 しかしながら、その様な先生が多いにも関わらず
 今のままでは充分に授業を創りあげることは難しいと言わざるを得ないでしょう。

 教員の教育技術を向上させるためには
 もっと教員各自が創造性を発揮できる環境を整える必要があるようにも思えます。

 「ゆとり教育」「指導要領」と、システムばかり取り上げられますが
 むしろ、指導要領やマニュアルへの依存度を低くしていくことは
 結果として教員の教育技術向上への効果を生むのではないでしょうか。

 もちろん、指導しなければならない内容のガイドラインは必要ですが
 骨組み以外については教員の裁量に任せる・・・

 当然、教員ごとに指導内容、質、量に格差が生まれてしまいますが
 だからこそ、教員同士がより向上するために意識を強めていくことでしょう。
 それが教員の評価の指標となり、給与に反映されるのならば
 まさに、教育技術での競争を生むことが可能ですし、
 結果として生徒の学力向上への可能性を広げることになることでしょう。

 その様にして研鑽を積まれた教育技術や実践例を評価し、
 生徒や保護者からの評価などを加えた上で
 その教員の評価としていくことは教員として自然な流れなのではないでしょうか。

 そろそろ気が付かないといけません。
 横並び重視の環境が足の引っ張り合いを生み出す環境になっていることに・・・



 しかし、それらを実現するためにはいくつかの事を決定的に変えないといけません。

 まず、教員の業務を軽減すること。
 授業の準備、生徒・保護者の対応に時間を使うことができる環境を整える必要が出てきます。
 この点は人材を増やして、業務の分担を行なうことや
 雑務の効率化を図る必要がありますが、
 人材については、医者にインターン制度があるように、教員についてもインターン制度を設けて
 はどうか、と考えています。
 実務経験を踏むこともでき、授業の技術を学ぶこともできる。
 教員という仕事の現実を見ることもできるし、学校としても安価で人材を確保できる。
 理に適う制度だと思います。

 次に、保護者を教育できる環境を作ること。
 進学塾で数多くの保護者と出会ってきましたが、
 どの保護者も口々に言うことは、どうして良いのか分からない、ということ。
 保護者も迷っています。
 でも、教育について持論はあれど、出口は見えていません。
 知らず知らずの内に、しかも悪気無く
 ただ知らないがために子供を悪い方向へ向かわせる習慣がついてしまっている家庭も
 少なからず見てきました。
 保護者も教育について、ある程度の知識を持たなければ
 教員だけがどれだけ生徒に尽くしたところで
 その効果は半減してしまいます。
 さらに、保護者が正しい知識を持ち、教員との連携を考える関係が築き上げられるのなら
 その保護者が下す教員への評価もより正当なものとなることでしょう。

 もっと教員が教員らしく生徒の学力を向上させ、人を育てる、という仕事に
 専念でき、それが評価される環境を作ることが、結果として子供の学力を向上させる方法
 なのではないでしょうか。

                                        2006/12/07  諸葛 正弥

■コンテンツ
■トップページ
■教育技術コンサルティング
■各種講座案内      
 ■T's skill教師塾    
 ■夜間授業特訓講座   
■授業特訓道場      
■授業特訓合宿      
■T's skill勉強会
■保護者塾        
■講演のご依頼      
■研修のご依頼      
■教員採用支援      
■カウンセリングの申し込み
■DVD販売       
■メールマガジン     
■会社概要        
■ブログ         
■会員登録        
■お問い合わせ      
■リンク         
■相互リンク
 ■ヒューマンパワー開発
 ■人気のアイテムショップ
 ■子供英会話英語教室
   就職にパソコン資格のMTC花泉
ワイシャツセットバーゲン会場